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「港でうまれた男」

先月の新聞に、4月27日に元歌手の神戸(かんべ )一郎さんが75歳で亡くなったという小さな記事がありました。私たちの世代で神戸一郎さんの名を知る人はそう多くはないでしょうが、気仙沼の人ならばちょっと事情が違います。神戸さんは映画の撮影ロケで気仙沼を訪れているのです。1958年制作で日活が配給した歌謡映画「港でうまれた男」。

海でうまれた男
「港でうまれた男」の1シーン(右が神戸一郎さん)

上の写真は、『目で見る気仙沼の歴史』(1972年 気仙沼ライオンズクラブ発行)に紹介されていたもの。ロケーション記念として「歌と音楽のアトラクション」が公民館で開催され、話題をさらったとの記述があります。

私の母は〈ロケで来ていた神戸一郎を見たことがある〉とよく語っていました。ちょっと自慢げに(笑)。魚町のホテル望洋にのぼる坂の入口(坂口)の五十鈴タクシーと仕立屋(したてや)さんの間に映画ポスターがいつも貼られていたのですが、神戸さんはそれをながめていたというのです。〈気仙沼文化史年表〉によれば、気仙沼ロケの開始は1958(昭和33)年11月3日。ということは、私たちが小学校1年生のときのこと。母の推測では、撮影隊がホテル望洋となる前の旅館〈望洋館〉に宿泊したのではないかというのですが。

ネットの映画情報によれば、物語はつぎのように始まります。〈ある港町……罐詰会社大洋漁業の運転手・高沢伸一(安井晶二)は、同じ会社の事務員・中川敏子(南風夕子)を愛していた。ところがある日、彼は敏子の弟・一郎(神戸一郎)が運転していたオート三輪をひっかけてしまった〉

大洋漁業(マルハ)が出てきたのには驚きました。以前は気仙沼に工場がありましたから、ここでのロケも行ったのでしょう。ストーリーの紹介は略しますが、敏子・一郎姉弟の伯母さんは、竹輪(ちくわ)問屋を女手一つで経営しているし、別の竹輪問屋〈丸仙〉というのも登場します。これも〈おらいで撮影したのっさ〉という竹輪屋さんがありそうですね。さらに、伸一がオート三輪の修理代3万円を稼ぐためにのるのはサンマ漁船、そして行きつけのバーの名は〈ハーバーローズ〉と、まさに気仙沼の香りというか匂いがただよってくるかのような映画です。

この映画の主演は安井昌二さんだったのですね。安井さんは、「ビルマの竪琴」の水島上等兵役のほか、〈チャコちゃん〉四方晴美さんの実父としても有名ですが、3月3日に85歳で亡くなっています。

訃報の紹介が続きましたが、きのうは菊田裕美君がメールで「加藤公明君(3年3組)のお母様が5月17日に亡くなった」と教えてくれました。享年86。本日19日午後2時よりアーバンメモリアルホールにて本通夜、20日午前11時より葬儀とのこと。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 港でうまれた男 神戸一郎

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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