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漁師暦の「深い話」

自宅リビングの壁にある「気仙沼漁師カレンダー」。正月から3月もあっという間でしたが、4月になってからもさらに早かった。もう9日です。

漁師暦


この漁師カレンダーの下部には、毎月の写真にまつわる話がいわば取材記事として記してあります。これがとても面白い。4月の記事タイトルは「深い話」です。是非みなさまにも知っていただきたく、引用させてもらいます。


深い話

小松菊雄さん(78歳)が、16歳で乗り込んだのは鰹船。最初の漁で「やんだくなって(嫌になって)」船が錨を下ろしたすきに海に飛び込み逃げてしまう。それでも3年ほど修行し、マグロ船に転職すると、これがおもしろかった。機関士見習いとして先輩の仕事ぶりを目で盗み、やがて機関長となる。「いまはタコ漁が楽しい。タコの道というのがあって、今日獲れなくても明日も同じところに仕掛けないといけない。何事も焦ってはダメということだね」。人生にも通じるなぁと感じ「深いですね?」と聞くと「深くないよ。浅いところに仕掛けるから」との答えに一同爆笑。でもその答えは、海と漁のことしか考えていない漁師ならではのものだった。 (引用は以上)


小松菊雄さんの話が、独特のユーモアとともに、ちゃんと〈深さ〉を感じさせる文章としてまとめられています。

気仙沼で育った私は、〈やんだくなって〉 (魚町言語圏では、「た」は濁らず「やんたぐなって」あるいは「やんたくなって」という感じかな) という言葉から、小松さんの口調や心情が手にとるようにわかります。

◎唐澤和也さん

同カレンダーの制作クレジットによれば、このインタビューをまとめたのは、編集も担当した唐澤和也さん(Punch Line Production) です。気仙沼の人ではないので、気仙沼弁を文字化するのは大変だったと思います。

とはいえ、唐澤さんの原稿を、企画/発行元の気仙沼つばき会の皆さんが細かくそして優しく〈校閲〉してくださったはずですが(笑)。

◎前康輔さん

前康輔(まえ・こうすけ)さんの写真もすばらしい。週刊文春のグラビアページ/原色美女図鑑などで前さんの写真を見ることがありますが、そのたびに漁師カレンダーの撮影を引き受けてくださったことをとてもありがたく思っております。

菊雄さんの笑顔がいいですね。78歳とはとても思えません。撮影場所は唐桑かな。新しさが残るコンクリート面を見て、震災後に唐桑の鮪立(しびたち)で整備された岸壁が以前よりも高くなって使いにくいという話を思い出しました。

◎竹内順平さん

新型コロナの関係で、3月15日に予定されていた目黒区での東日本大震災復興支援コンサートは中止となりました。関連企画「気仙沼漁師カレンダー展」は一応実施されたものの、コンサート来場者へのカレンダー販売ができませんでした。

昨年の目黒のコンサートでは、漁師カレンダーのプロデュースを担当してくださっているBambooCutの代表である竹内順平さんが、カレンダー展会場で説明や販売を熱心にされていました。今年もそうする予定だったでしょう。

BambooCutさんは3月19日、東京スカイツリー/東京ソラマチ4階に「立ち喰い梅干し屋」を開店したばかりですが、新型コロナの関係で本日4月8日から当面のあいだ休業することとなりました。

しかし、実店舗は休業となったものの、オンラインショップは営業中です。4月7日のブログで気仙沼の「フレー!フレー!地元」キャンペーンを紹介しましたが、こちらの梅干し屋さんも気仙沼がお世話になっている地元関連ショップということで、どうぞよろしく。

なお、2020年版漁師カレンダーは現在も販売されています。その内容などをつぎのブログで紹介しております。

2019年11月13日ブログ「前康輔さんの写真」
 
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/68~69歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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