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グッドデザイン賞

気仙沼の皆さん、とりわけ南町や魚町の人にとってはまさに朗報。気仙沼の〈復興デザイン [気仙沼内湾ウォーターフロント・「迎」ムカエル・「創」ウマレル(PIER7)]〉が、2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。10月2日の発表。


グッドデザイン賞
グッドデザイン賞サイトより


「復興デザイン」2019年度グッドデザイン賞サイト


本件での受賞企業・団体等はつぎのとおりです。内湾地区復興まちづくり協議会・LLC住まい・まちづくりデザインワークス (東京都) ・株式会社アール・アイ・エー (東京都) ・有限会社オンサイト計画設計事務所 (東京都) ・ぼんぼり光環境計画株式会社 (東京都) ・宮城県・気仙沼市です。記録として受賞概要を引用しておきます。詳細は同賞サイトをご覧いただきます。


◎概要
東日本大震災で被災した気仙沼市の中心街・内湾地区では、みなと文化を継承するため、復興まちづくり協議会(住民、産業人)が、デザイナー・県・市との協働により、防潮堤と一体型の海岸公園、スローシティ観光商業施設「ムカエル」、まち・ひと・しごと交流プラザ「ウマレル」を整備し、海とまちが連続した景観を創出した。
◎デザインのポイント
1.震災前からのみなと文化を継承するための海とまちの連続性の確保可能な防潮堤の景観デザイン 2.防潮堤と一体型の観光商業施設・交流拠点施設の整備による「にぎわい」と「いとなみ」の復興デザイン 3.建築・土木、地域住民・地元産業人・宮城県・気仙沼市など、多主体事業連携を可能にしたデザイン調整
◎プロデューサー
内湾地区復興まちづくり協議会 会長 菅原昭彦、同 公共施設・観光部会長 宮井和夫、宮城県、気仙沼市
◎ディレクター
早稲田大学都市・地域研究所 阿部俊彦
◎デザイナー
住まい・まちづくりデザインワークス(阿部俊彦、津久井誠人)、アール・アイ・エー(村山寛、増見収太、今井圭)、オンサイト計画設計事務所(長谷川浩己、須貝敏如)、ぼんぼり光環境計画(角舘政英、竹内俊雄)

受賞対象の詳細がとてもよくまとめられています。引用します。

◎背景
気仙沼市内湾地区は、水産都市気仙沼の中心街である。魚市場の移転後、産業や商業は新市街地への移転が進み、人口減少や高齢化により地域経済が衰退しつつあったが、海とまちが連続する美しい港町の景観は、観光客も訪れる魅力になっていた。 東日本大震災の津波による被害を受け、多くの建物が流出した。復興計画の策定が急がれる中、宮城県より高さ4.4m(TP6.2m)の防潮堤の計画が示され、多くの住民は、美しい港町の景観、文化、営みが失われてしまうことを恐れ、防潮堤の計画に反対した。  これを契機に、海とまちの連続性を確保するために、気仙沼市によるまちづくりコンペが開催され、専門家やデザイナーの協力を得て、内湾地区復興まちづくり協議会による防潮堤計画に関する宮城県との協議、ウォーターフロントの復興デザインの検討が進められた。

◎経緯とその成果
海とまちの連続性の確保のためには、防潮堤と一体型の海岸公園、ムカエルとウマレルが、シームレスな空間に再生することが求められていた。  そこで、内湾地区復興まちづくり協議会において、建築・ランドスケープ・照明の各分野のデザイナーの協力のもと、ワークショップを通じてデザインが検討された。その内容は、防潮堤の海側に斜面緑地・ステップガーデン・回廊などを設置、まち側に建築(ムカエル、ウマレル)を配置、さらに建築から片持ちで張り出したデッキで防潮堤を覆うことで両側の連続性を確保するものであった。これをもとに、宮城県や気仙沼市の担当者及び土木設計・工事関係者とのデザイン調整会議が繰り返された。  その結果として、本地区では、「海と生きる」という地域の文脈を継承し、港町にふさわしい景観とともに、「にぎわい」と「いとなみ」を取り戻すことができた。(引用は以上)

私は、特に審査委員の評価をうれしく読みました。その中には〈未来の風景に向けた提案である〉と記されています。なお、本件の担当審査委員は、永山 祐子・浅子 佳英・林 厚見 ・山梨 知彦の4氏です。ありがとうございました。

◎審査委員の評価
現在、東北の湾岸部を歩いていて驚くのは、その防潮堤の巨大さである。暴論を承知で言えば、安全のために必要とはいえ、震災後の防潮堤は、震災時以上に大きく風景を一変させているとすら感じるほどだ。この計画では、防潮堤の海側を階段状のステップガーデンで覆い、内陸側にテラス付きの店舗を設け、ステップガーデンとテラスをドッキングさせることで、防潮堤を覆い隠し、防潮堤の機能は残したまま、海と内陸側をつなげている。未来の風景に向けた提案である。(引用は以上)

グッドデザイン賞は、1957年に開始されました。受賞デザインに付される亀倉雄策さんデザインのシンボルマーク「Gマーク」はみなさんご存じのとおり。ただ、シンボルは変わらないものの、〈グッドデザイン〉の定義というか意味するものは大きく変化しています。〈復興デザイン〉が受賞対象となるというのも、その変化のひとつでしょう。といったいろんなことを思い起こしましたが、また回をあらためて記すことにいたします。

内湾地区復興まちづくり協議会をはじめ多くの関係者の皆様に心からお祝いを申し上げます。このたびのグッドデザイン賞受賞、本当におめでとうございました。

2018年11月19日ブログ「祝!内湾ムカエル」
2019年4月17日ブログ「気仙沼交流プラザ」
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : グッドデザイン賞

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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