気仙沼高校同窓会

7月11日(土)に開催される気仙沼高校関東同窓会の総会・懇親会。出席申込みはお済みになりましたでしょうか。締切は7月1日(水)です。以下に、ご案内を再掲します。

気高同窓会

気仙沼高校関東同窓会
総会・懇親会

◎日 時:2015年7月11日(土)
◎総 会:11:30〜12:00(受付11:00〜)
◎懇親会:12::10〜(着席ビュッフェ形式)
◎場 所:九段下・ホテルグランドパレス
◎会 費(懇親会費):
 〜平成15年卒業:9,000円(年会費込み)
 平成16年〜25年卒業:3,000円(年会費込み)
 平成26年〜27年卒業:無料(年会費込み)

詳細は次のサイトをご覧ください。

気仙沼高校関東同窓会サイト

本年も、懇親会は気仙沼向洋高校(旧気仙沼水産高校)関東同窓会と合同して行います。なお、気仙沼高校は、2005年に旧気仙沼高校(男子校)と旧鼎が浦高校(女子校)が統合して新しい気仙沼高校(新気高)となり、同窓会も同じく統合されています。両校の前身となる、旧制気仙沼中学校、気仙沼実科高等女学校、気仙沼高等女学校の同窓会も同様です。

メールでのお申し込みは、お名前(旧姓)、卒業学校名、卒業年、お電話、住所等を記入の上で下記まで。

E-mail: kantou@khs-doso.com

多くの方々の参加をお待ちしております。会場でお会いしましょう。
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港町の5m防潮堤

6月10日に気仙沼で久しぶりに〈防潮堤を勉強する会〉が開催されたと、12日のブログでもお伝えしました。どんなことが話し合われたのだろうと思っておりましたら、6月27日(土)の三陸新報にこんな記事が掲載されました。

6月27日
6月27日三陸新報記事のイメージ

記事を引用します。

「気仙沼氏の市民有志でつくる防潮堤を勉強する会が26日、市内で計画されている防潮堤整備に関し、フラップゲート採用などを市に求めた。菅原市長は、港町地区での導入を県に働き掛けていることを明らかにした。
発起人メンバーを代表し、菅原昭彦さんと高橋正樹さんが市役所で菅原市長と面会。県管轄を含め、未合意地区での説明について、「合意形成の進め方が乱暴だ。少人数しか集まれない昼間に説明会を開いて合意したという方法をいまだにとっている」と批判した。
「防潮堤計画に反対ではない」とし、複数案を示しながら、丁寧な話し合いを進めることをあらためて求めた。
可動式のフラップゲートの導入については「合意が困難な地域で一つの打開策になるのではないか。フラップゲートという選択肢を出すことによって合意形成が進む可能性もある」と提案した。
これに対し菅原市長は、同会の考えに同調。港町地区で県が海抜5メートルの高さで計画している防潮堤について「出港岸壁は貴重な観光資源。少なくとも2メートル以上のフラップゲートを県に求めたい」と語り、みかけの高さを下げるよう求めていることを説明した。
フラップゲートは内湾地区で、余裕高分1メートルに採用することが決まっている。
25日の県議会一般質問では、気仙沼・本吉区選出の畠山和純氏が未合意地区への導入を求めたのに対し、村井嘉浩知事は安全性、確実性の展から否定的な考えを示した。」引用は以上。

記事中の〈港町〉は気仙沼市の地区名。高台にはホテル観洋などがあり、その下に出港岸壁が広がっています。そして5メートルの防潮堤というのは、港町から魚市場を経て、石油タンクなどがあった大川河口の朝日町まで計画されているのです。6月8日に県が行った魚市場周辺の防潮堤計画説明会では住民合意が得られませんでした。

菅原市長が、港町地区について〈出港岸壁は貴重な観光資源。少なくとも2メートル以上のフラップゲートを県に求めたい〉としたのは当然の反応だと思うのですが、これもあくまで当初の防潮堤高を前提にした話です。このところ、基本的な計画の見直しを求める声が高まっているように思うのですが、行政の壁の高さには変化が見られません。

6月12日ブログ「三陸新報6月9日」

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焼津は「やいづ」

きのうは亀洋丸の冷凍カツオの水揚げについて紹介しましたが、本日もカツオの話。

以前もちょっと書いたのですが、気仙沼が18年連続で水揚げ日本一を誇っているのはあくまで生鮮カツオ。生のカツオです。一方、冷凍カツオの水揚げでは遠洋漁業の基地としても有名な静岡県焼津が日本一。量的には冷凍カツオが生鮮よりも多いので、なんの条件も付けずにカツオの水揚げ(漁獲高)日本一といえば焼津でしょう。気仙沼の紹介文で、〈カツオの水揚げ日本一〉と書かれているのを目にすることがありますが、誤解を生むので注意したいところです。

その焼津ですが、私は小中学生のころ、この地名を〈やえづ〉だと思っておりました。ですから正しくは〈やいづ〉だと知ったときにはびっくり。なにか不自然な感じがしたものです。

私の父は、漁業会社に勤めていましたから、水揚げや漁船のドックなどがあれば、静岡の焼津や清水、そして東京・築地などによく出張しておりました。ですから〈焼津〉の名を耳にする機会が多かったのですが、それが〈やえづ〉と聞こえていたのです。

というのも、私の両親は新潟出身。父が新発田、母が柏崎です。そして、越後弁では〈い〉と〈え〉の区別がつきません。江戸っ子の〈し〉と〈ひ〉と同じように。発音もそうですが、書くときにも、たとえば〈万年筆のエンク〉となってしまう。母が手紙などを書いているときに、「あの言葉は〈い〉だっけ〈え〉だっけ」と聞かれても、その音がどっちも〈いとえの中間〉みたいになっている。

そんなことで私は、焼津を〈やえづ〉と覚えてしまったというわけです。92歳の母は今、焼津をどのように発音するのでしょうか。あとで電話してみます。

追記:さっそく電話で聞いてみたら、やはり〈やえづ〉に聞こえました。いまだに〈い〉と〈え〉の区別がつかず、〈いちご〉が〈えちご〉になってしまうそうです。恐るべし越後弁(笑)。

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亀洋丸の新聞記事

きのう6月24日に三陸新報に、気仙沼魚市場での冷凍カツオ水揚げの記事が掲載されていました。

亀洋丸
三陸新報6月24日記事のイメージ

気仙沼港船籍の大型遠洋カツオ一本釣り船第28亀洋丸。小山修司君(3年5組)が社長をつとめる〈カネシメイチ〉が所有する459トンの大型船です。記事によれば、22日と23日の2日間で冷凍カツオやビン長など約230トンを水揚げしたそうです。

亀洋丸は漁獲したカツオなどを釣り上げてからすぐにマイナス20度の塩水で芯まで冷やし、その後にマイナス50度の超低温凍結庫で保存します。震災前にお神明さんの初詣でばったり会ったときに修司君が〈最高の冷凍設備なので、うちの鰹はへたな生よりうまいよ〉と自慢していたことを思い出します。

そして本日25日の三陸新報トップ記事は、第18亀洋丸の話題。2日続けて亀洋丸の話題です。この船もカネシメイチの大型遠洋カツオ一本釣り船です。乗船から6年、23歳の若さで船長に抜擢される畠山航さんを紹介していました。秋田県男鹿市出身です。

気仙沼の人には説明不要ですが、船長と漁労長の役割は違います。漁労長は漁獲作業の最高責任者で漁に関する深い経験や乗組員の統率力が求められます。そして船長は、船を安全に航行させるための最高責任者で国家資格が必要です。畠山さんは平成24年に一等航海士の資格を取得し今年9月に船長の資格が得られるとのことです。

ご存じのとおり、気仙沼では若手の漁船乗組員の不足が大きな課題になっています。25日の記事によれば、県北部船主協会のブログなどで乗船を呼び掛け、全国から多くの乗組員が集まっており、7月4日には63人目の若者が乗り込むとのこと。

多くの若者が早く漁に慣れて経験を積み、次の世代を担う漁師として育っていくことを願っています。

2011年5月12日ブログ「魚町のカネシメイチ」
6月15日ブログ「シシオリの仕事人」

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考える人の気仙沼

本日は雑誌記事の話題。新潮社発行の季刊『考える人』2015年春号です。4月発売でした。7月初旬には〈夏号〉が出てしまうのであわててのご紹介。写真家の長野陽一さんが、写真と文で8頁にわたり〈気仙沼の人と食〉を紹介しています。タイトルは〈おいしい気仙沼〉。

まずは冒頭の見開き、1〜2頁目。

考える人
『考える人』2015年春号より(クリックで拡大)

左頁は〈喫茶マンボ〉のミックスサンドです。つぎは、最後の見開き、7〜8頁目。

考える人2

右頁に〈マルキ〉の中華そばと〈マンボ〉のチョコパフェ。左頁には〈マンボ〉の岩本夫妻、そして〈宮登〉の熊谷博之さんと吉次(キンキ)の煮付けです。おいしそう。

ほかには、〈斉吉商店〉の〈ばっぱ〉こと斉藤貞子さん夫妻と〈鰹の血合い〉の炊いだの(笑)や、魚市場前〈スマイル〉のカレー、ジャズ喫茶〈ヴァンガード〉などが紹介されています。

『考える人』の編集長は、河野通和(こうのみちかず)さん。『中央公論』や『婦人公論』の編集長をつとめた後、新潮社に迎えられました。この実に上質な雑誌、私はいつも立ち読みする程度なのですが、河野さんのメールマガジンはよく読んでいます。

そんな定評ある雑誌で、気仙沼について8頁にもわたり丁寧に紹介した記事が掲載されたことを大変うれしく思いました。とてもありがたい。

長野陽一さんは、何度か気仙沼を訪れているそうです。写真も文章もすばらしい。結びの文章を引用します。

「帰りは大船渡線で一ノ関へ向かう。電車に揺られ、この土地でお世話になった人や食べた料理のことを思い出す。誰かが作った何かを食べる時、作った人やいっしょに食べている人を感じている。人だけではなく、その土地も感じながら食べている。だから料理が美味しいかどうかということだけではなく、作った人や土地の持つ気配、その時、そこに在るという事実を写真にしたいと思う。」

長野陽一さん、そして『考える人』編集部の皆様、ありがとうございました。

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ネパール支援御礼

6月19日の三陸新報に、こんなお礼の広告が掲載されていました。

三陸6月19日
6月19日三陸新報掲載広告

〈イエティ〉のチーフコック、ディパック・ラジ・ケーシーさんからの、ネパール支援に協力してくれた気仙沼の皆様に対する感謝の広告でした。

〈イエティ〉は、気仙沼市田谷にあるネパール・インド料理店。そしてケーシーさんは、ネパールの首都カトマンズ近郊のバクタブルという町の出身です。

19日の三陸新報には、お礼広告のほかに記事としても支援活動が紹介されていました。それによれば、4月25日のネパール大地震では、ケーシーさんの実家も全壊したそうです。そして、地震による大きな被害が報じられると、イエティに募金箱が置かれるなど、お客さまらからネパール支援の輪が広がったそうです。そして5月13日、集まった義援金150万円を現地で役立てるためにケーシーさんはネパールへと向かいました。そして〈イエティ〉は6月13日まで閉店することに。

ケーシーさんらの現地での支援活動は、6月11日のテレビ朝日「報道ステーション」でも紹介されました。ネパールでは、ケーシーさんらが、袋に小分けされた米などの食料品や日用品を現地の多くの人に配り大変よろこばれていました。支援活動が映像で紹介された後、スタジオの古舘さんが気仙沼〈イエティ〉オーナー小野一太さんに中継でインタビュー。小野さんの静かな語り口が印象に残りました。

三陸新報の記事には、このほど帰国したケーシーさんのコメントが紹介されていました。「気仙沼の人たちは自分の生活のことで大変なのに、多くの支援をいただきありがたい。バクタブルの人たちは、気仙沼の人たちの温かい気持ちに感謝していた。お礼を伝えてほしいと話された」

東日本大震災で被災した気仙沼は、日本国内だけでなく海外からも大変多くの支援を受けています。助けられたり助けたり。お礼の広告を見て、ケーシーさんの〈ありがとうございました〉という気持ちが私にもしみじみと伝わってきました。なお、ネパールの大地震では、5月末時点でおよそ8700人の方が亡くなっているそうです。


気仙沼からのネパール支援については、下記の〈ココロプレス〉が詳しく伝えています。こちらもご覧ください。

ココロプレス

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写真撮影年判明!

6月19日のブログで、河北新報撮影の内湾風景写真を紹介しました。撮影年について、当初は〈30年とか40年前だと思うのですが〉と書いたものの、後で〈どうも20年ぐらい前の写真のようです〉と追記しました。

6月19日ブログ「失われた風景写真」

なぜ20年前と思ったかと言えば、『気仙沼文化史年表』(荒木英夫編)で調べてみたら、平成7年6月〈魚町の「コの字型岸壁」が使用開始〉とあったので、まずはそれ以前だなと。そして平成7年3月に〈ダックシティ丸光気仙沼店が「気仙沼ビブレ」に店名を変更〉されるのですが、写真の屋上サインの色は赤。ダックシティのシンボルカラーは赤、ビブレは青緑ですから、これ以前であることもわかります。そして平成6年3月〈神明崎の浮御堂改築完成〉とありました。写真をよくみると、なんか赤色もしっかりとしていて〈改築〉した感じ。ということで、平成6〜7年(1994〜95)の撮影、つまり約20年前の写真と判断したのです。

でもなあ、20年よりもっと前ではないか。さらに調べてみると、決定的な写真を見つけることができました。このブログでも紹介した宮城三菱自動車販売の千田満穂会長の「五十年のあゆみ」に見開きで昭和61(1986)年撮影の写真が掲載されていたのです。

1986空撮
「千田満穂 五十年のあゆみ」掲載写真(クリックで拡大)

そして、この写真の内湾付近のコの字岸壁のあたりを拡大鏡で見てみると、まさに工事中で河北新報の写真と同様の工事船やフェンスなどもうつっていますし、中央部の綴じてあるところには市営駐車場もしっかりと確認できました。

内湾拡大

ということで、河北新報撮影写真の撮影年は〈昭和61(1986)年頃〉ということで決定。30年近く前の風景だったのですね。平成7(1995)年に「コの字型岸壁」使用開始といいますから、あの全体ができあがるまでに10年以上もかかっているのですね。気仙沼市史に記述があるかとも思ったのですが、見つけることができませんでした。

そんなこんな、ちょっと苦労はしましたが、私なりの結論が得られて、ちょっとうれしかった。誰からか〈オダ君、あんだもすぎだねえ〉といわれそうですが。なんかよい一週間になりそうな予感がします(笑)。

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失われた風景写真

本日は、震災前の気仙沼市内湾地区を撮った写真を紹介します。

内湾空撮写真
河北新報撮影および配布写真(クリックで拡大)

これは気仙沼市南町の妻の実家にあった写真で、河北新報が配布したものです。左下に河北新報の社章がエンボス処理されています。横幅25cmぐらいの写真。

この写真は、ずいぶん前から見ているのですが、いつ頃の撮影でしょうか。30年とか40年前だと思うのですが(追記:どうも20年ぐらい前の写真のようです。再追記:いろいろ調べてみたらどうも30年ほど前みたい)。ヒントはいろいろありますね。たとえば、右下には工事中の〈コの字岸壁〉がうつっています。市営駐車場はすでにできあがっていますが、エースポートの建物は震災当時の構造とちょっと違うかな。少なくともタクシー乗り場に屋根がありません。そして、右上に気仙沼小学校がうつっていますが、東校舎がまだ残っているようにも見えます。なお、魚町の後方になる入沢地区に立つのは気仙沼女子高の校舎ですが、現在解体工事が進められ、先日は〈かまぼこ〉部分がとりはらわれたようです。

少し調べてみてからにしようかとも思いましたが、皆さんからの情報も頂ければと思い本日紹介しました。私たちが生まれ育った魚町や南町の〈失われた風景写真〉です。


震災後の内湾空撮写真は、つぎのブログでご覧ください。

2月27日ブログ「内湾地区空撮写真」

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畠山重篤さん新刊

きのうは熊谷達也さんの著書を紹介しましたが、本日は〈森は海の恋人〉運動の畠山重篤(しげあつ)さんの新著を紹介します。書名は『牡蠣とトランク』。ワック社からの刊行で発売日は6月24日です。税込み価格1620円。

牡蠣とトランク
下記の八重洲ブックセンターサイトからの書籍画像

八重洲ブックセンターの本書紹介文を引用します。

◎牡蠣とトランク

東日本大震災から奇跡の復興を果たした気仙沼湾の牡蠣養殖。壊滅した牡蠣の養棚が早期に再開できたのは、フランスを発祥とする世界的ブランドのルイ・ヴィトンが深く関わっていたのです。
50年以上の昔。フランスで養殖されていた牡蠣が全滅するという大事件が発生。フランス人にとって料理に欠かすことの出来ない食材である牡蠣。この時に日本から牡蠣の種苗ミヤギ種をフランスに届け、フランス中に喜びの声がこだましたのです。当時の恩義を忘れずにいたルイ・ヴィトンから復興支援の申し出があり、その繋がりが広がり気仙沼の牡蠣が再び復活したのです。その直接的な支援だけでなく、畠山氏が大震災の起こる前から取り組んでいた環境保全活動が、壊滅してしまった気仙沼の海を甦らせたのです。
本書は日本とフランスの職人が紡ぎだした奇跡の実話であります。(引用は以上)

本書の挿絵は、ルイ・ヴィトン創業者の直系5代目にあたるパトリック‐ルイ・ヴィトンさんです。現在は、ルイ・ヴィトンのスペシャルオーダー部門などの責任者をつとめ、水彩画の名手としても知られているそうです。2012年と2014年のいずれも6月に唐桑を訪れてくれたことは、このブログでも紹介しました。

そして7月1日には本書の刊行を記念して畠山重篤さんとパトリック‐ルイ・ヴィトンさんのトークショーが、八重洲ブックセンターで開催されます。

◎トークショー概要

日 時 :2015年7月1日 (水) 18時30分~
会 場 :八重洲ブックセンター本店 8F ギャラリー
(東京都中央区八重洲2-5-1)
募集人員:100名(申し込み先着順)
参加条件:『牡蠣とトランク』購入
申込方法:1階カウンターにて参加整理券を予約。電話によるご予約も可能とのことです。(電話:03-3281-8201)詳細は、下記の八重洲ブックセンターのイベント告知サイトにて。

八重洲ブックセンター/イベント告知

ルイ・ヴィトン社の復興支援や、パトリックさんの唐桑訪問などについては、このブログでも紹介してきました。こちらもどうぞご覧ください。

2012年8月22日ブログ「パトリックLVさん」
2012年11月20日ブログ「唐桑とヴィトン」
2014年7月23日ブログ「ヴィトン家5代目」

気仙沼の方はぜひ市内書店にて。なおamazonでは現在、予約受付中となっています。

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熊谷達也さん新刊

本日は、熊谷達也さんの新刊小説を紹介します。熊谷さんは、2004年に『邂逅(かいこう)の森』で山本周五郎賞と直木賞をダブル受賞したほど評価の高い作家ですが、気仙沼中学校で3年間の教師経験があります。そして、その気仙沼をモデルにした〈仙河海(せんがうみ)〉が舞台となっている小説『リアスの子』や『微睡みの海』がすでに刊行されています。どちらも読みましたが、とてもよかった。そして新刊の書名は『ティーンズ・エッジ・ロックンロール』。

書影

amazonでの紹介文を引用します。

『ティーンズ・エッジ・ロックンロール』

2010年、運命の海辺にロックが響く――
宮城県在住の直木賞作家がおくる至高の物語。

ギタリストの主人公・匠は宮城県の港街、仙河海市内(気仙沼市がモデル)の高校生。中学時代の友人らといっときはプロを目指して組んだバンド「ネクスト」の理不尽な解散をきっかけに、高校の軽音楽部への入部を決める。意を決して覗いた部室には、不思議な魅力を持ったミステリアスな美少女・遥がいた。軽音部の部長だという遥に惹かれる匠だが、彼女の過去にはたくさんの秘密があるようで……?
故郷とは何か、故郷では生きるとはどういうことなのか?
2011年3月の運命の日を前に、小さな港街で夢を追う少年と少女の青春が強烈に輝く。彼らの希望が眩しく、切なく、そして何より力強い、傑作青春バンド小説。(引用は以上)

熊谷達也さんは、気仙沼での〈みなとのがっこう〉の講師をつとめたり、〈気楽会の観光案内課〉にも何度も参加するなど、仙台に在住しながら気仙沼との関わりを今でも持ち続けています。
気楽会のメンバーのひとりである山田さんのブログによれば、新刊においても、〈小川菓子店の2Fにある「珈琲山荘おがわ」や地元の若者グループ「楽仙会」が出てきたり、錨(いかり)珈琲の小野寺靖行さん、磯浜水産の遠藤遼司さんといった、なぜか馴染みのあるキャラクターも登場〉するとのことです(笑)。

気仙沼に生まれ育った私たちは、かなり〈特殊な読者〉だとは思いますが、小説空間の中に気仙沼をたどる楽しみは私たちだけに与えられた楽しみといってよいでしょう。

この新刊、6月4日発売は知っていたのですが、購入せずにおりました。急いで読まないと。皆様も是非に。

下にアマゾンのリンクをはっておきますが、気仙沼の方は市内書店にてお求めいただければと。

2014年1月21日ブログ「小説「リアスの子」」
2014年4月16日ブログ「「仙河海」の物語」


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入居時期がさらに

6月13日(土)の三陸新報のトップ記事の見出しは〈指折り待っていたのに〉。気仙沼市の災害公営住宅の入居時期が最大10カ月遅れるとの記事でした。見直しは昨年6月以降3度目となります。

遅延一覧
2015年6月13日三陸新報記事より(クリックで拡大)

上の表が、掲載されていた遅延状況一覧。なお、今回の日程見直しの対象となっていない住宅は表示に含まれておりません。たとえば、気仙沼駅前地区(194戸)の2棟は、平成28年10月と平成29年5月で変更なし。

記事を一部引用します。

「気仙沼市は12日、整備を進めている災害公営住宅について、18地区24カ所で入居時期が予定より1カ月から最大10カ月遅れる見通しであることを明らかにした。遅れるのは、1954のうち913戸で46%に上る。最大の遅れは、17戸(一戸建て14、長屋3)を整備する唐桑町の宿(明戸)地区で、28年3月の入居開始時期が29年1月となる。

「入居を心待ちにしている皆さんにおわび申し上げるとともに、これ以上遅れが出ないよう全力を尽くしたい」と菅原市長。1~3カ月の遅れとされた大沢地区公営住宅の入居予定者(女性82)は「最初は仕方ないと思っていたが、何度も遅れると言われると市に対する不信感が募る。今度はしっかり約束を果たしてほしい」と話した。」(引用は以上)

市によれば、日程見直しは、造成工事の計画変更が主な要因。用地取得に時間がかかったケースや、周辺環境との調整、労務確保が困難だったことで結果的に造成に影響したそうです。

入居を待っている人の気持ちを思うと〈なんとかならないものか〉とも思うのですが、市役所など行政側をはじめ、工事を請け負っている方の事情を想像すれば、そう簡単な話ではないのでしょう。地主さんとの交渉では譲渡価格の問題もあるでしょうし、資材価格の高騰や人手不足も深刻だといいます。

大変なこととは思いますが、各地区住宅の完成を関係者の皆様のご努力で、一日も早くと願うばかりです。

市HP資料:災害公営住宅入居予定一覧(平成27年5月末時点)
1月15日ブログ「入居時期が遅れる」

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シシオリの仕事人

6月5日のブログで、気仙沼鹿折加工協同組合の新事務所落成について紹介しました。その記事で、紹介した同組合のホームページのアドレスを記しておりましたが、それは古い内容のものでしたので、本日あらためて紹介します。

ホームページの中に、〈シシオリの仕事人〉という組合員紹介の企画ページがあるのですが、その写真がとてもよいのです。本日は、鹿折中学出身で気高同年生である高橋千尋(ちひろ)君の〈高長商店〉、小山修司君(気中3年5組)の〈カネシメイチ〉、臼井弘君(4組)の〈福寿水産〉の3社を紹介します。画像クリックで、各ページにジャンプします。

まずは、〈高長商店〉の高橋千尋君。

高長

千尋君の笑顔がとてもいいでしょう。カツオやマグロなどの仲買のほか、加工食品〈トラウトサーモン 西京味噌本漬〉なども手がけています。これは、ほかに卸すことなく高長商店だけで販売しています。購入については下記まで。

高長商店/トラウトサーモン西京味噌本漬
1切1袋 100g前後 定価300円(税・送料別)
直接、下記までお問い合わせください。
TEL: 0226-22-0621 FAX: 0226-23-6937

つぎは、〈カネシメイチ〉の小山修司君。

修ちゃん

白髪の修ちゃんの笑顔もしぶいんじゃないでしょうか。震災の数日前に亡くなったお父さんにますます似てきたような感じがします。所有する2隻の大型船〈亀洋丸〉で、一本釣りのカツオやマグロを獲っています。

亀洋丸一本釣り刺身用戻りカツオ
亀洋丸一本釣り刺身用ビンチョウマグロ

最後は、〈福寿水産〉臼井弘君。息子で専務の祐介さんと一緒にうつっています。

福寿


福寿水産は、主に業務用としてのフカヒレの加工販売を行っていますが、震災後は自社商品〈鮫匠 ふかひれ煮〉を開発して販売しています。この〈ふかひれ煮〉については、以前もこのブログで紹介しました。

鮫匠 ふかひれ煮
1月27日ブログ「福寿のふかひれ煮」

この新ホームページのことは、以前に弘君から聞いていたのですが、紹介が遅くなりました。多くの皆さんにご覧いただければと。

なお、このホームページは慣れないとちょっと使いにくいかも。トップページに戻るには、左上の組合名をクリックします。〈シシオリの仕事人〉以外にもいろんな企画ページがあるので是非ご覧ください。私は、このブログ紹介の件で千尋君と電話で話すことができました。元気にやっているようでなによりでした。気中同級生ら3人の会社のますますの繁盛を願っております。

気仙沼鹿折加工協同組合ホームページ

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三陸新報6月9日

6月10日(水)に気仙沼で〈防潮堤を勉強する会〉が開催されたそうです。魚町・南町地区の内湾防潮堤の計画が一応の決着を見た後は特に大きな動きはなかったように思いますから、久しぶりの集まりだったのではないでしょうか。

気仙沼の防潮堤問題が、また動き出しているようです。たとえば、6月9日の三陸新報の一面はこんな感じでした。

6月9日三陸
三陸新報6月9日第1面のイメージ(クリックで拡大)

トップ記事は、気仙沼大島の浦の浜、磯草地区で宮城県が計画している防潮堤整備などについて住民、県、市が話し合う復興懇談会が発足し、初会合が6日に開かれたという内容。県は7.8mの防潮堤を計画していますが、住民から「事業の説明が一方的だと」との声が多く、懇談会が設置されました。懇談会は、菅沼副市長を座長に県、市、振興協議会や地元自治会、子育て世代からの20人で構成されているそうです。

その下には、気仙沼魚市場周辺の防潮堤について、県が開いた説明会では、参加者から説明不足などが指摘され、整備についての合意は得られなかったとの記事。県は、北桟橋から朝日町付近までの約1.3kmを5mの防潮堤などで整備する計画です。

そのまた左には、長島復興副大臣と県内首長意見交換という記事。宮城県の村井知事、気仙沼市の菅原市長も出席。菅原市長は、一部負担の対象事業となった気仙沼魚市場の事業費や、都市計画道路など5路線の整備費についても、対象から外すよう求めました。また、村井知事は、新規防潮堤に対する全額国負担の継続など5項目を盛り込んだ要望書を手渡したとのことです。

防潮堤に関連した記事が多いなか、一面左の記事は、南三陸町歌津で行われている防災集団移転事業の現地見学会の様子。入居予定者約60人が参加したそうです。〈完成のイメージも膨らみ、『いよいよ』という実感が湧いてきた〉とのコメントも紹介されています。

紹介した4つの記事が報じている内容はそれぞれが深く関連しているのでしょう。この6月9日の三陸新報1面を見て、気仙沼の復興にあたって各地域がかかえている複雑で微妙な問題の一端を感じることができました。それをお伝えしたく。

なお、このブログでの防潮堤関連記事は、パソコン画面では左側下部の「カテゴリ」から「防潮堤」を選択すると見ることができます。スマホの場合には、パソコンと同じ画面が見られる「PCビュー」にして同様の操作をするのが便利です。まずは念のため。今回の記事で「防潮堤」カテゴリの記事がちょうど100本目となりました。なんの記念にもなりませんが、たまたま気付きましたので。

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気仙沼の唄姫情報

6月10日(水)の河北新報を見て、おっ!と思った人も多いのではないでしょうか。1面トップの連載記事に熊谷育美さんの写真が大きく掲載されていたからです。連載〈挽歌の宛先〜祈りと震災〉50回目。私はネットで紙面の画像を見ましたが、配信記事はちょっと迫力がなく残念。こんな感じ。

熊谷育美 河北

河北新報6月10日 配信記事

記事を引用します。

◎歌ならきっと一つに
◎言葉の意味を超え被災者の心に深く

力感にあふれ、伸びやかな歌声が響き渡る。

 ♪限りない大地へ
 叫びつづけて
 私の祈りが
 水平線に重なるまで
 遙(はる)かなる旅路の
 坂道を越えて
 歩いてゆくわ
 あなたのもとへと

 4月下旬、仙台市内のライブハウス。宮城県気仙沼市のシンガー・ソングライター熊谷育美さん(30)がキーボードを弾きながら歌った。曲目は「旅路」。見知らぬ死者を追悼しながら放浪する男性を描いた映画で、2月に全国公開された「悼む人」の主題歌だ。
 曲を作る時、「東日本大震災への思いが重なった」と熊谷さんは言う。津波で親類や同級生の両親、かつてのアルバイト仲間ら親しい人を亡くした。「この世にいないことがいまだに信じられない」
 震災後、被災した各地で歌った。厳しい現実に負けそうになりながら故郷に励まされる「雲の遙か」といった自作の曲を歌うと、会場のあちこちですすり泣きが聞こえた。「歌うことで、そこにいる人たちと一緒に祈りをささげていたのかもしれない。祈ればきっと報われるという感覚が自分にはある」
 被災地の明日を信じ、古里で歌を紡ぎ続ける。(引用は以上)記事はこの後、京都大こころの未来研究センター教授(宗教哲学)の鎌田東二さんの「神道ソングライター」活動を紹介していますが、略します。

次は、もう一人の気仙沼出身の歌姫 畠山美由紀さんのテレビ出演情報です。来週の火曜と水曜。NHKとBSジャパンの2本です。

1:NHK歌謡コンサート「夢の競演!歌謡ナイト」

◎NHK総合
◎6月16日(火)午後8:00〜8:43
◎出演曲:
ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」石丸幹二さんとのデュエット
テレサ・テン「空港」瀬口侑希さんとのデュエット

2:徳光和夫の名曲ニッポン     

◎BSジャパン
◎6月17日(水)午後9:00〜9:54
◎出演曲:
「歌で逢いましょう」、「守ってあげたい」、「ルパン三世のテーマ」
松任谷由実さんの曲「守ってあげたい」のピアノ演奏は美由紀さんの気仙沼の親友 小山紀子さんとのことです。

熊谷育美さんはいまも気仙沼に暮らしながら全国をライブなどで駆け回っています。そして畠山美由紀さんもテレビ出演の機会が増えました。気仙沼の唄姫たちの活躍ぶりを知ると、とてもうれしいです。

最後に。いま気付いたのですが、NHKの〈歌謡コンサート〉は〈火曜コンサート〉とかけているのか。お洒落だね(笑)。

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隆男君のサツキ展

6月7日の三陸新報の記事に、なつかしい名前を発見。

6月7日隆男ちゃん
三陸新報6月7日記事のイメージ(クリックで拡大)

記事を引用します。

気仙沼市魚町1丁目、昆野隆男さん方でさつき展が開かれている。今が見頃を迎えており、気軽な来場を呼び掛けている。明治40年に建てられた蔵が、震災の津波が天井まで襲来して、1階は使えなくなった。「花で地域を明るくしよう」と、3年前に蔵を改装し、手塩に掛けて育てているサツキを展示するようになった。
展示されているのは、蔵の内部と軒先。約50点の作品のうち25点が並べられているが、いずれも手入れが行き届いた力作ばかりで、中にはサツキの専門誌に掲載される予定の作品もある。昆野さんによると、きょう、あすが見頃。遅咲きのものもあるため、20日ごろまで展示しておくという。場所は魚町の坂口交差点のすぐそば。蔵の前にある駐車場の利用を呼び掛けている。(記事引用は以上)

昆野隆男さんというか隆男ちゃんは、私たちの一学年下の気中21回生。3人兄弟のまんなか。実家の屋号は〈鼈甲屋〉(べっこうや)で、私の家にテレビがなかった頃に毎日遊びにいってはテレビを見せてもらっていたのが隆男ちゃんの家。

家屋の右側の木戸を入ってまっすぐ行くと、蔵がありました。1度か2度入ったことがありますが、暗かった。この蔵のわきのスペースで、缶蹴りやかくれんぼをしてみんなで遊んだのです。季節によっては、家屋の後の借家というか借間になっているところにおじさんがいて、ニコニコと私たちを見ていました。隆男ちゃんが、三重県から来た〈餌買い〉さんだと教えてくれましたが、なんのエサを買うのかよくわかりませんでした。

2011年9月、私の実家をすべてひきはらうため気仙沼に帰ったとき、一言でも挨拶をと思い蔵の上方にある隆男君の家を訪ねました。お母さんとふたりで住んでいます。その時に、庭にならんだ見事な盆栽を見せてくれました。あれがサツキだったのですね。

新聞記事の写真にうつる蔵の軒先には屋根なども設けられてきれいになっています。ずいぶん前に、蔵の上に立派な屋敷をつくった後も、蔵の前の部屋は残し、私の母など魚町の近所のおばあさんやおばさんの〈おじゃこのみ〉会場となっていました。しかし震災後は、その建物も解体されましたし、集まっていた人も仮設やらほかの地区に移っていなくなってしまったのです。その代わりに咲き誇るサツキかな(詠嘆)といったところでしょうか。

明治40年に建てられたという蔵を活用するなど、隆男君が元気にやっていることを知ることができてなによりでした。7日、8日が見頃ということですが、まだ大丈夫でしょう。ぜひ魚町坂口に見事に咲いた〈鼈甲屋のさつき〉をご覧くださいますように。

以前、小山隆市君がケヤキと勘違いした鼈甲屋のイチョウについてブログに書きました。こちらもお読みいただければと。
2012年12月 4日ブログ「鼈甲屋のケヤキ」

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斉藤三喜男君訃報

きのうの夕方、臼井真人君から電話。同級生 斉藤三喜男君(3年7組)の訃報でした。6月4日(木)に亡くなりました。2年前に食道ガンが見つかり治療していましたが、転移して再入院、3カ月で力が尽きたとのことです。同級生から〈どうも状態がよくない〉との連絡を受けて真人君が見舞ったときには既に会話もできない状態だったといいます。その2日後に逝きました。

6月5日斉藤三喜男
6月5日三陸新報より

訃報広告が6月5日の三陸新報に掲載されていのですが、気付かなかった。葬儀は7日にアーバンメモリアルホールにて執り行われました。喪主はお兄さん。葬儀で弔辞をよんでくれた真人君によれば三喜男君は独身だったとのことです。

斉藤三喜男君のご冥福をお祈りいたします。

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育児と競技両立を

6月6日の読売新聞夕刊に、パラリンピック競泳で、計15個の金メダルを獲得した成田真由美さん(44)が7年ぶりに復帰との記事が掲載されていました。そしてその関連記事として、気仙沼出身の佐藤真海さんが第一子を出産したとの記事も。

読売 佐藤真海さん
読売新聞6月6日夕刊記事の一部イメージ。右半分は成田さんについて。(クリックで拡大)

以下に記事を引用します。

◎陸上・佐藤さん出産

 東京五輪・パラリンピック招致を決めた一昨年9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、最終プレゼンターを務めたパラリンピック陸上の佐藤真海さん(33)が4月、第1子を出産した。復帰は未定だが、読売新聞にメッセージを寄せ、「スポーツは私の人生に欠かせない。それは母になっても変わらない」と、今の心境をつづった。

◎20年へ「育児と両立 模索したい」

 佐藤さんは4月27日、3076グラムの男児を出産した。「この尊い命を大切に育んでいきたい」。新しい家族を授かった喜びをそう語る。
 5年後の東京パラリンピックは、「簡単なチャレンジではない」としつつ、「育児と競技の両立を模索したい。家族が増え、東京パラリンピックをどんな形で迎えられるのか、楽しみが何倍にもなった。家族で一緒の夢を描いていきたい」とつづっている。(記事引用は以上です)

記事中の、〈(東京パラリンピック出場は)簡単なチャレンジではない〉というコメントがリアルでとてもいい。簡単ではないけれど、その可能性を模索する。気仙沼の多くの人が、そうした真海さんの前向きな姿勢を応援していることでしょう。

なお、真海さんは昨年9月に結婚して本名〈谷 真海〉となっていますが、ややこしいので本ブログも新聞表記にしたがい、佐藤真海さんということで。

きょうは月曜日。今週もよい一週間となりますように。

5月5日ブログ「真海さん無事出産」

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鹿折の新施設落成

ちょっと前の話題になりますが、5月27日(水)に「気仙沼鹿折加工協同組合」新事務所の落成式がありました。これまでも紹介したように、この組合に加盟する19社には、小山修司君(3年5組)の〈カネシメイチ〉、臼井弘君(4組)の〈福寿水産〉、そして鹿折中学出身で気高同年生である高橋千尋君の〈高長商店〉が含まれています。以下、河北新報の記事と写真を紹介します。

気仙沼鹿折加工協同組合ホームページ

鹿折水産加工組合
河北新報5月28日配信記事より

河北新報5月28日配信記事

◎共同冷蔵倉庫完成 気仙沼・水産加工19社

 東日本大震災で被災した気仙沼市鹿折地区の水産加工会社19社でつくる「気仙沼鹿折加工協同組合」の新事務所が同地区に完成し、27日、現地で落成式があった。8月から冷蔵倉庫と海水処理施設を共同利用し、コスト低減による競争力の向上につなげる。
 敷地は8400平方メートルで、鉄骨一部2階の冷蔵倉庫(延べ床面積4230平方メートル)、鉄骨平屋の事務所(260平方メートル)、原材料を解凍する海水処理施設を備える。冷蔵倉庫は7000トン収容で、組合員の原材料や加工品を保管する。総事業費は19億3000万円。事務所には台所のほか、組合員の商品陳列棚を置いたプレゼンテーションルームもあり、組合員がそろって商談することもできる。
 式には村井嘉浩知事ら約100人が出席。組合の川村賢寿理事長は「ようやく新たなスタートが切れる。商品開発や商談の拠点としても活用し、厳しい競争を生き残りたい」と述べた。組合は2012年8月に設立。三井物産、住友商事の支援を受け、独自ブランドの確立を目指している。(引用は以上)

今回の事業は、農林中央金庫の低利融資制度「復興ローン」を活用したものですが、三井物産さんと住友商事さんがビジネスモデルの構築や販路開拓サポート等をおこなう仕組みとなっています。

また、今回の落成式を報じた河北新報や三陸新報の記事では紹介されていませんでしたが、昨年2月には、キリングループが「復興応援 キリン絆プロジェクト」の一環として5000万円を日本財団の協力のもとで助成しています。

修司君、弘君、千尋君、新施設の落成、おめでとうございました。事業の再建はこれからが本番かと思いますが、健康に気をつけながら頑張って欲しいと思っております。
また、三井物産、住友商事、キリングループの皆様はじめ、ご支援をいただいている多くの企業、関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

なお、落成式や祝賀会については、気仙沼出身のフリーアナウンサー佐藤千晶さんが自身のブログでも紹介していました。その中に登場する親友というのは弘君の娘さんのはずですが、もうひとつの〈おめでたい〉話が紹介されていました。こちらもお読みください。


2013年11月20日ブログ「中井英一氏の挺身」
2014年2月27日ブログ「キリンさんの支援」

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徳仙丈山イベント

今週の土曜6月6日に、気仙沼がいつも大変お世話になっている「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)さんが、17周年を迎えるそうです。そしてその記念として、6月6日(土)と7日(日)の両日、糸井重里さんとほぼ日乗組員(いわゆる社員)が台湾などに出かけて中継などする企画が計画されています。題して〈たのしいAwayをごいっしょに〉。

ほぼ日/たのしいAwayをごいっしょに
このサイトでは、〈気仙沼のほぼ日〉のサユミさんの楽しいマンガも毎日更新されています。

日本を離れての〈Away〉地区として台湾がメインなのですが、6月7日(日)には気仙沼での関連イベントも計画されています。場所は徳仙丈山(とくせんじょうさん)。午前10時から午後4時まで、〈東北ツリーハウス観光協会〉が木工デザイナー・三谷龍二(みたに・りゅうじ)さんの〈羊のブローチづくり ワークショップ〉を行うほか、ツリーハウスカフェとお弁当の販売も。詳しくは、同協会のサイトをご覧いただきますが、ワークショップの概要を紹介します。

mitani_treehouseweb02.jpg
東北ツリーハウス観光協会/イベントサイトより(クリックでページにジャンプ)

◎日 時 :2015年6月7日(日)11:00〜16:00
◎募集人数:12名
◎参加費 :5000円(コーヒー付き)
◎集合場所:気仙沼市徳仙丈登山口駐車場 付近
◎開催場所:ツリーハウス1号 付近

以上をお書きいただき、下記のメールアドレスまでお送りください。定員に達し次第閉め切らせていただきます。メールタイトルを「羊のブローチづくりワークショップ参加希望」としてください。
・お名前・ご連絡先・ご参加人数(1組最大4名まで)
メールアドレス:info(a)tohokutreehouse.com
※(a)を@に変える

「三谷龍二さん 羊のブローチ作りワークショップ」サイト

〈気仙沼さんま寄席〉の翌日31日に催された徳仙丈山ツリーハウスカフェもいい感じだったようです。今度の日曜日も天気に恵まれて、素敵な一日になればと願っております。

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防潮堤見直し議論


先日紹介した5月25日の朝日新聞に続いて、6月1日(月)の河北新報に防潮堤に関する記事が掲載されています。

河北新報
和田正宗参議院議員のツイートから画像の一部を拝借


この記事は、河北新報オンラインニュースでも配信されています。2本の記事となっていますが、無料で読むことができます。見出しクリックで配信記事にジャンプします。

以下、長文となりますが、資料として配信内容を全文引用させていただきます。画像記事の見出しと、配信記事の見出しは異なっていますが、本文は同じです。


<復興費負担>防潮堤45%に新たな支出

 東日本大震災の復興事業に2016年度から地元負担が導入されると、宮城県沿岸に新設される防潮堤の約45%(事業費ベース)に新たな支出が求められることが分かった。事業規模が大きくわずかな負担割合でも地元の支出が多額となるため、今後の建設スケジュールに影響する可能性もある。県は防潮堤整備を地元負担の対象から外すよう政府に求めている。

 県によると、県と被災市町が管理する海岸に新設される防潮堤の整備費は総額1598億円に上る。財源には国の社会資本整備総合交付金と、農山漁村地域整備交付金を活用。集中復興期間内の15年度までに使う877億円は全額が国負担だった。
 政府の方針通りなら、16年度以降の整備費721億円の一部を地元が負担することになる。仮に1%の負担割合だとしても、7億円以上の支出を強いられる。
 村井嘉浩知事は復興事業に地元負担を導入する政府方針を容認しているが、防潮堤新設に関しては全額国負担を要求。5月26日の国の復興推進委員会では「地元負担が生じれば進行状況に差が出る。沿岸部のまちづくりに影響する」と述べた。
 特に新設工事の遅れが目立っているのが県管理漁港の防潮堤だ。事業費計685億円のうち15年度末までの執行率は39%程度にとどまる見通し。地元住民が反対したり、用地取得が難航したりするケースもある。
 気仙沼市内湾地区など14カ所では、新設事業と既存の防潮堤を改修する「災害復旧事業」を組み合わせて整備が進められる。災害復旧は16年度以降も全額が国費で賄われる見通しで、完成した防潮堤と未完成部分が混在するエリアが出現する恐れもある。
 宮城県沿岸で計画されている防潮堤の総延長は243.7キロに上る。(報道部・片桐大介)

<復興費負担>防潮堤計画 見直し議論再燃も

 復興事業費の一部を被災地に負担するよう求める政府方針を受け、宮城県が進める防潮堤整備計画の見直しを求める議論が再燃しつつある。計画に異議を唱える住民は「事業の優先度を再考すべきだ」として、地元負担を見直しのきっかけにしたい考えだ。
 石巻市雄勝町中心部では震災前(高さ4メートル)の倍以上の9.7メートルの防潮堤と河川堤防の整備が予定されている。大半は災害復旧だが、一部に新設もある。
 景観の悪化や環境影響を理由に異論を唱える住民団体「持続可能な雄勝をつくる住民の会」は6月、県に防潮堤の高さを震災前と同じに下げるよう求める要望書を提出する。
 会の代表で、中心部の自宅跡地でバラ園を営む徳水博志さん(61)は「復興予算の地元負担が議論される中、そこで暮らす住民が望まない計画は見直してもらえないか」と期待する。
 防潮堤をめぐっては県や被災市町が、2015年度までの集中復興期間内に事業化されるよう住民の合意形成を急いだ経緯もある。
 徳水さんは「巨大な防潮堤を造ればそれだけ整備費が掛かり、地元が背負う維持費も増す。見直しで浮いた費用を別の事業に使う方がいい」と訴える。
 無人島の耕作放棄地を保全する防潮堤整備が問題視された塩釜市浦戸諸島。県は無人島については最低限の補修や補強にとどめる方針に転換したが、有人の島と、向かいに位置する東松島市の計63地区は災害復旧として農地保全目的の防潮堤整備を進める。
 背後の農地の一部には耕作放棄地もある。周辺でワカメやアカモクを養殖する漁業赤間広志さん(66)=塩釜市=は「全ての防潮堤が必要なのか。地元負担が生じれば、重要な事業に予算が行き渡らなくなる恐れもある。事業の優先順位を洗い直すべきだ」と問題提起する。(報道部・丹野綾子)引用は以上です。


新聞記事の画像を引用させていただいた参議院議員の和田正宗さんのツイートでは、〈見直しを求める大きな声や、あまりにムダ事業で、財務省等を中心に政府が実質的に政策転換せざるを得なかったのではないかと。であれば初めから防潮堤の適正規模がどれくらいかや、本当にそこに必要なのか検討すべきだったはず〉と書いています。

5月25日の朝日新聞、6月1日の河北新報と、連続する防潮堤計画見直しについての報道。復興費用の地元負担という流れの中で防潮堤計画の見直しの話がとりあげられるのは、なんとも皮肉な話です。大元の財源は同じ税金でしょう。宮城県の村井知事は〈復興事業に地元負担を導入する政府方針を容認しているが、防潮堤新設に関しては全額国負担を要求〉しているそうです。これまでの経緯もあるのでしょうが、防潮堤予算に関し、そんなにりきむことなく全体の中での優先順位を検討して欲しいと思います。

私は、2013年8月のことを思い出しました。村井知事は気仙沼市が要請した内湾防潮堤の余裕高(1m)の引き下げに応じず、当時提案された浮上式防潮堤に対しても実験段階であることを理由に「私の目が黒いうちは絶対に採用しない」と否定したのです。「私の目が黒いうちは」。なんでそんなに強硬なのかと不思議でした。

防潮堤に関しては、これからも新しい動きがあるでしょう。4年たって、やっとか。あるいは、4年たったからか。正直な話、よくわかりません。

2013年8月9日ブログ「県知事の強硬姿勢」

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新にほん風景遺産

5月30日の〈気仙沼さんま寄席〉は全国からお集まりいただいた大勢のかたにお楽しみいただけたようです。よかったですね。当日や翌日の関連イベントの様子などを、〈ほぼ日〉のテキスト中継で詳しく知ることができます。是非ご覧ください。

ほぼ日/さんま寄席をテキスト中継2015

さて本日は、さんま寄席のために気仙沼を訪れてくださった方々にもご覧いただきたいテレビ番組を紹介します。本日6月2日(火)放送のBS朝日「新にほん風景遺産」で気仙沼が特集されます。

島田雅彦さん

番組ホームページの一部イメージ(クリックでページにジャンプ)

◎BS朝日「にほん風景遺産」
◎6月2日(火)午後9:00~10:54
番組ホームページ

今回は、2時間スペシャルということで、2本のドキュメントを連続放送するようです。たぶん前半が瀬戸内小豆島で、夜10時あたりから始まる後半が気仙沼でしょう。

番組ホームページから紹介文を引用します。

◎4年目の三陸 港町・気仙沼
~ 甦る海と旬 誇り高き漁師たち

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市。宮城県の最北端 岩手県境に位置する日本有数の港町です。目の前には世界三大漁場のひとつ 三陸沖漁場があり、カツオやサンマ、近海マグロ、メカジキなど日本有数の水揚げ量を誇り、海岸線は、リアス式海岸特有の複雑な入江や奇岩が作り出すダイナミックな風景が楽しめる景勝地です。

また、気仙沼は国内で流通するサメの約90%が水揚げされる「サメの町」でもあります。豪快なフカヒレ丼やフカヒレ寿司、さらに地元ならではの"サメの心臓"を堪能します。さらに早朝から始まる定置網漁にも同行。豊穣の海を目の当たりにして気仙沼の現状を知り、漁のあとの番屋では絶品の"漁師めし"を頂きます。

震災から4年、酒蔵や飲食店、商店街などで元気な姿に出会い、船上からはダイナミックな自然景観を堪能。そして、港町の復興のカギとなる海の幸を食べ尽くします。
(引用は以上)


気仙沼を巡る〈旅人〉は、小説家の島田雅彦さん。6回も芥川賞候補となりながら受賞しなかった〈最多落選作家〉のおひとりですが、2010年からは芥川賞の選考委員となっています。現在54歳。文壇きっての〈モテモテ〉。って死語か。でも〈イケメン〉ってのもなあ。ここはとりあえず〈イケイケ〉としておきましょうか(笑)。

その島田さんが訪れるのはどこだろう。番組のホームページの写真を見ると唐桑のような感じがするのですが。楽しみです。是非みなさまもご覧ください。

この番組情報は昨日の朝に菊田裕美君(3年1組)から頂きました。いつもありがとう。

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膨らむ防潮堤予算

きょうから6月。新しい月が始まりました。本日は、先週の月曜日5月25日の朝日新聞に掲載された〈膨らむ防潮堤予算 苦慮〉という記事を紹介します。

朝日新聞
2015年5月25日付け朝日新聞朝刊記事の一部イメージ

朝日新聞デジタル5月23日配信記事

人件費の高騰や当初の見積もりの甘さなどで、被災地の津波対策予算が膨らんでいますが、一部では地元の意見を反映し、防潮堤の高さを低くしたり、防災林での代用など、予算を節約する動きも出始めたというのです。来年度から地元も費用負担を求められるなか、こうした動きが加速しそうだとしています。記事は、朝日新聞デジタルで読むことができますが、以下に引用させていただきます。

◎膨らむ防潮堤予算、苦慮
◎被災地 高さ低く防災林で代用

■ 工事費が急騰

 国や3県は、壊れた防潮堤を「数十年から百年に1度の津波」に耐えられる強靱なものへと造り替えることをめざしている。復旧費は2011年度末時点で7800億円と見込んでいたが、直近の調べでは約9千億円に増えた。浸水被害の大きかった防災林も当初の約2倍の1600億円に及ぶ。

 宮城県気仙沼市の中島海岸(小泉地区)で、県内では最大級となる高さ14.7メートルの防潮堤の整備が進んでいる。隣接する河川の堤防を含めた総事業費は当初より6割増えて356億円。復興工事の集中で工事費が急騰している。「人件費は1.4倍、コンクリート費は2.4倍に上がった」と気仙沼土木事務所は話す。

 一方、この4年間で多くの住民は海岸から高台に移った。小学校教諭の阿部正人さん(48)は「地元でも守るべきものがないと批判の声がある。計画を見直すべきだ」と訴える。

 中島海岸から約80キロ離れた東松島市の大曲浜などの海岸では防潮堤と防災林の復旧工事がダブルで進む。11年の大津波では、100ヘクタールの国有林を含む大部分の防災林が浸水した。

 復旧予算は今春段階で209億円と当初の約2.4倍になった。林野庁によると、盛り土の単価の高騰が響いている。工事用の土(1立方メートル)は震災前1350円だったが、今は2500円程度。被災地で一斉に盛り土工事をしているため、各地で予算が膨らむ。

■ 地元負担考慮

 国は「復旧を急いだため事前調査に時間がかけられなかった」として、膨らんだ復旧費は16年度以降も全額を負担する。しかし、被災地は地元の判断で、予算を効率的に使おうと動き始めている。

 宮城県気仙沼市の小田の浜では高さ11.8メートルの防潮堤計画が浮上した。だが、観光業者から「景観が損なわれる」などの反発が出たため、防災林を増やして津波に対応することになった。数十億円だった事業費は半分以下になるという。

 石巻市の尾崎地区では高さ8.4メートルに引き上げる計画が地元住民との話し合いで、震災前の2.6メートルに戻す方向になった。自治会の神山庄一会長(61)は「故郷の美しい景観はかけがえのない財産で、次世代に残すことは私たちの責務だ」。

 一方、総額2300億円とされる新たに造る防潮堤の整備費には数%の地元負担が生じる方向となった。気仙沼市の担当者は「地元負担を考えると、ほかでも計画変更の議論が出てくる可能性がある」とみる。

 ただ、節約分を別の用途に回すのは、現行の予算制度では難しい。気仙沼市議の今川悟さん(40)は「節約分をニーズのある避難道路などに使えれば、地元の議論が活性化する」と制度の見直しを主張する。(菅沼栄一郎、加藤裕則、座小田英史)(記事引用は以上)

記事の最後に気仙沼市議会議員今川悟さんが語っているように、復興費用の全体枠を地元の優先順位にしたがって配分するように制度の見直しができないものでしょうか。はがゆい思いがつのるばかりです。

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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