千葉和夫君の訃報
和夫君は昨年3月にモルディブに旅行しましたが、3日目から発熱し残りの4日間は頭痛、関節痛がひどくてベッドで寝て過ごしたそうです。そして6月には食道ガンと診断され、順天堂大学付属病院に2度入院し治療を続けていました。10月からは自宅で療養していましたが、3月末には緩和ケア病棟に入院。いわゆるホスピスです。
先週なかばに病状がおもわしくないという病院からの連絡を受けてお兄さん夫婦が2度上京するなどしましたが、4月26日土曜日の午後10時ごろ、みんなに見守られながら静かに逝きました。そしてきのう29日に堀ノ内斎場にて火葬式を執り行い、気仙沼からの親戚なども含めた近親者そして友人らで和夫君を送りました。
千葉和夫君の実家は、気仙沼市古町にあった千葉写真館。和夫君も長く写真をとり続け、広告制作会社を退職した後も自身のブログで作品を紹介してきました。その最後の写真は3月7日の〈水路の春〉。その後はカメラが重く感じられて撮れないと見舞ったおりに語っていました。
もう更新されることがなくなったブログを、時をさかのぼるように見ていくと、やりたいことや楽しみたいことが沢山あったろうになと、和夫君の無念を感じます。
和夫君のお兄さんと私は、妻同士が姉妹という関係、いわば身内です。そんなこともあって、都合がゆるせば病院や自宅をたずね、とりとめもない思い出話などをして過ごしました。私の目にも和夫君の体力の衰えは明らかで、ほかにしてやれることもあまりなかったのです。
4月22日の〈明日1時にうかがいます〉という私のメールに、和夫君から〈いつも、ありがとう〉という返信がかえってきました。私のスマホに残る最後のメッセージが感謝の言葉であったことに、今すこしホッとしています。
千葉和夫君がその生前に、同級生はじめ多くの方々から賜りました友情とご厚情に対し、友人としてそして身内として、深く感謝いたします。ありがとうございました。
千葉和夫君のブログ「Kazu Photo Note」
テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア