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ウナギよりアナゴ

紹介するのが大変遅くなりましたが、先月25日に大島〈宮古屋〉熊谷雅裕君からメールが届きました。

「〈ウナギよりもハモ〉のブログ記事をみました。この辺でハモと言っているのはアナゴのことですよ。だから骨切りをせずに蒲焼きにするのです。筒を海に仕掛けて獲ります」

そうだったのか。あれはアナゴ(穴子)だったのか。私もちょっと変だなとは思っていたのです。ハモ料理では骨切りが必要となりますが、私の記憶では食べた蒲焼きに切った骨のなごりなどもありませんでした。ただふっくらとした美味しさだけ。

さかな風土記
『三陸のさかな風土記』表紙(三陸新報社1985年刊)

そこで取り出したのが斉藤民夫さんの著書『三陸のさかな風土記』(三陸新報社刊)。この本では四季別にさまざまな魚が紹介されているのですが、夏の章に「アナゴ」がありました。そしてその〈地方名〉として、たしかに「ハモ、ハム」との記述。説明文を一部紹介します。

〈ウナギ目には、ウナギ科、ハモ科、アナゴ科と区別されていますが、当地方ではアナゴも、ハモも、ハムも、余り気にせず呼んでいます。(中略)夏の夜のハモ釣りは遊漁のたのしみの一つ。プロはネズミ取りと同じ要領で、竹や合成樹脂の筒やカゴを使います。餌はイワシなどのすり身を中に入れて、夜、海底に沈め、翌朝引きあげます〉

斉藤さんのいう〈ハモ釣り〉は〈アナゴ釣り〉ということなのでしょう。ちょっと曖昧な感じもありますが、私が小さなころに食べたのはハモではなくてアナゴで間違いはないでしょう。50年近く誤解していたことになります。しかしあの美味しさの記憶に誤りはありません。今日からは、〈ウナギよりハモ〉ではなく〈ウナギよりアナゴ〉ということで、あらためてよろしく。

斉藤さんの文章はつぎのように続いています。〈 「ハモも一期、エビも一期」のたとえがありますが、これは「貴賤賢愚の別はあっても、人の一生はたいてい同じ」とのこと。長いものも、曲がったものも、みんな一度は「さようなら」ということでしょうか 〉

その斉藤さんは、2010年6月に亡くなられました。気仙沼市議を4期、副議長もつとめ、気仙沼の水産業振興に大変貢献された方でした。享年82歳。

7月23日ブログ「ウナギよりもハモ」
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 斉藤民夫 三陸のさかな風土記

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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