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故郷の訛なくせし

今日から7月。本日は〈なまり〉シリーズ第3弾(笑)。

27日に紹介したのは石川啄木の歌。

ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく

短歌の世界で、有名な歌を引用して新しい歌をよむことを、本歌取り(ほんかどり)というそうですが、この啄木の歌を本歌にしたとされるのが寺山修司のつぎの作。

ふるさとの訛りなくせし友といて モカ珈琲はかくまで苦し

寺山修司さんは、1935年生まれ。この歌は、歌集『血と麦』(1962年)所収とのことで、刊行時は27歳。青森県出身で出生地は弘前とも三沢ともいわれます。八戸市や青森市で育ち、青森高校を卒業します。寺山さんの訛りとあの語り口はみなさんよくご存じのことと思います。その口調や思想を再現するタモリさんの芸も有名ですね。

この短歌を読んで思い出したことがあります。あるとき、気仙沼出身の知人が、東京で周囲には「仙台出身」と語っていることを知ったのです。そのとき私は、ちょっと複雑な気持ちになりました。東京の人からすれば仙台も気仙沼も似たようなもの(?)かもしれませんが、中高生の私たちにとって仙台は都会でした。東北新幹線もまだない頃、気仙沼から仙台までは国鉄の準急(準急行)利用で3時間かかりました。そんな気仙沼に育った人が出身地を聞かれて〈仙台〉と答えるのは〈小さなうそ〉のように感じたのです。そんなに〈気仙沼〉と答えるのが恥ずかしいのか。

先週土曜29日のNHKドラマ〈あまちゃん〉。GMT(ジーエムティー=地元)47の初期メンバーのひとりで福岡出身とされてきた遠藤真奈ちゃんが、実は佐賀出身であると告白します。アキをはじめほかのメンバーにしてみれば、福岡も佐賀も大した違いはないとの反応でしたが、本人にとっては大違い。〈ぜーんぜーん違う〉。だからこそ、うそをついていたことがつらかったのです。

ナンダッケ、オダクン。マダ、アマチャンの話で終ワンノスカ。

そうです。また〈あまちゃん〉の話で終わりです。〈なまり〉の話はさすがに重いのですが、〈いつわりの出身地〉の話もちょっぴりせつないです。

6月25日ブログ「たんがいでけんね」
6月27日ブログ「故郷の訛り懐かし」
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ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 寺山修司 ふるさとの訛りなくせし友といて あまちゃん

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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