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「防潮堤」要望書

「気仙沼防潮堤を勉強する会」の発起人一同が、気仙沼市長に要望書を提出したと、11月17日のNHK宮城ローカルニュースが伝えています。



宮城県NHKテレビニュース(配信が終了しました)

勉強会を踏まえた要望書を菅原市長に手渡したのは発起人の菅原昭彦さんら6人。要望内容は、「防潮堤の形や位置、高さは住民の意見を反映して地域の実情に応じた整備をすることや、合意形成にあたっては複数の選択肢を提示することなどを求めた」ものとのことです。

気仙沼「防潮堤を勉強する会」のホームページにその要望書内容が掲載されていました。重要な文書ですのでここに再録し紹介します。

気仙沼市長 気仙沼市長 菅原 茂 様
平成24年11月16日
気仙沼市における防潮堤建設に関する要望書
気仙沼市防潮堤を勉強する会 発起人一同

 美しく青い海と緑溢れる大地に恵まれた気仙沼。古(いにしえ)の時代から、この地に住む私たちは家族を養い、暮らしを立てるために海と生きてきました。海は常に身近にあり、磯の匂いや波の音、海で働く人々の活気溢れる生活がそこに存在しています。海はまさに、私たちの生活の一部であり、かけがえのない財産です。
 海は時に私たちに大きな災厄をももたらします。これまで何度となく地域を襲った津波災害は、私たちから多くのものを奪いました。しかしながら、私たちはそれでもその海を愛し、覚悟を持って海と共に生きる未来を選択します。この選択をする上で、津波災害への備えは未来永劫に万全でなければなりません。
 津波防災はただ一つの防災機能によって実現可能なものではありません。複合的な防災機能が合致し、理想的に連動して初めて実現するものです。防潮堤は津波災機能の一つですが、全てではありません。最良の津波防災対策を実現していくためには、防潮堤の持つ防災機能を熟知し、同時に弱点や地域生活、地域文化への影響等を熟考する必要があると考えます。そして、かけがえのない財産、この地で生きていく住民の生きる糧、エネルギーの源を失う事の無い様な結果を導き出さなければなりません。
 今回、決定される防潮堤建設は地域の未来を大きく左右することになります。私たち防潮堤を勉強する会は、 復旧・復興を遅らせることなく しかしこの重大な意思決定プロセスに住民が積極的に関わり自らが意思決定を行うために13 回にわたる住民主体の勉強会を開催し、今般の防潮堤建設計画に関し多角的に検討を進めて参りました。
 その成果を受け、私たち防潮堤を勉強する会発起人一同は、後世に遺恨、後悔を残さぬよう、私たちの子孫に、安全・安心な暮らしと先人が守り続けてき気仙沼らしい環境・景観そして文化を残すために、防潮堤建設事業の主体者に対し以下の要望を致します。



一、 今回の被災地域の多様性を考慮し、一律に設計高に従った 設計高に従った防潮堤を建設するのではなく、地域の実情に合わせた防潮堤の整備を要望いたします。
一、 防潮堤の形状、位置及び高さの決定に際しては、海岸法や宮城県議会の決等に盛り込まれている住民意見の反映・住民合意の尊重を必ず遵守していただくことを要望いたします。
一、 合意形成にあたっては、一つの案に対して是か非ではなく複数の選択肢を用意して合いただくことを要望します。
一、 住民が選択し易い環境づくりのためのわかりやすい情報提供、各説明会・意見交換会・設計 ・施工などの日程の早い段階での明示及び周知の徹底など説明会から建設までのプロセスにおいて、透性性の確保を要望いたします。
一、 防潮堤建設計画のみならず、 防潮堤建設計画のみならず、 防潮堤建設計画のみならず、 防潮堤建設計画のみならず、市域の総合的な防災計画を早期に示していただくことを要望いたします。

気仙沼市防潮堤を勉強する会発起人名簿(あいうえお順 敬称略)

浅倉眞理 安藤竜司 臼井賢志 臼井壯太朗 小野寺邦夫 小野寺靖忠 小山裕隆 加藤宣夫 勝倉敏夫 勝倉宏明 川村賢壽 木戸浦健歓 小松武 昆野直 坂本正人 佐藤亮輔 菅原昭彦 高橋和江 高橋正樹 武山健自 千田満穂 千葉一 塚本卓 畠山信 畠山政則 馬場康彦 三浦友幸 宮井和夫 村上純一

要望書内容は以上です。
NHKニュースによれば、この要望に対して菅原市長は「市としても異論はなく、要望を踏まえてまちづくりを進めていきたい」と話したとのことです。市長も県知事と同じく、行政としての計画推進にある種のかたくなさがあるなと感じていたのですが、少し軟化したのでしょうか。

衆議院の解散によって政権交代の可能性が強まるなか、気仙沼の防潮堤問題がどのように推移するのか。防潮堤関係有志の方々の動きと市や県の姿勢を、東京でやきもきしつつ注視しているところです。

気仙沼市「防潮堤を勉強する会」ホームページ
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 防潮堤を勉強する会

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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