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畠山直哉「気仙川」

気仙川

週刊現代10月13日号の書評欄で、気仙沼・唐桑の〈森は海の恋人〉畠山重篤さんが、陸前高田市出身の写真家畠山直哉さんの文と写真による著書『気仙川』をとりあげていました。念のために記せば、直哉さんと重篤さんは同じ畠山姓ではありますが親戚ではありません。また、〈気仙川〉は気仙沼を流れているわけではなく、岩手県の気仙地区陸前高田を流れる川。

重篤さんは冒頭、つぎのように記します。
「私は陸前高田市の隣町、宮城県気仙沼市唐桑町の住人です。車で三十分もかからない距離なのですが、陸前高田は雰囲気がおだやかなのです。理由をあれこれ考えてみましたが、それは気仙川の存在です。私にとって気仙川は心の故郷です」

重篤さんの思い出話。「気仙川を少しさかのぼった所に、矢作(やはぎ)温泉という小さな鉱泉のわかし湯があります。海で働く漁師たちが“塩っ気を抜きにいくか”と湯治(とうじ)に行きます。もう60年も昔、両親は三人の男の子を連れて出かけました」そして、気仙川でカジカをヤスで突いた思い出や、川の淵で潜って見たアユやカワマスの姿を語ります。さらに、気仙町の「天亀」という老舗の鰻屋の階段の壁にあったチリ地震津波の写真の話など。

畠山直哉さんは1958年生まれ。1997年には木村伊兵衛賞、2001年には写真集『アンダーグラウンド』で毎日芸術賞を受賞するなど高い評価を得ている写真家です。今回の『気仙川』は、2002年から撮影していた故郷の写真60点と、あの日をめぐるエッセイ、そして震災後の写真20点をおさめたもの。発表するつもりもなく撮影した町のスナップ写真にうつる失われた風景。そして直哉さんは、母親もこの震災で失いました。

重篤さんは思い出話をつづった後にこう書いています。
「しばらく時間は必要でしょうが、気仙川が故郷を癒してくれることを確信しています」

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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 森は海の恋人 畠山重篤 畠山直哉 気仙川

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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