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川島秀一さん2

昨日、川島秀一さんの著書『津波のまちに生きて』を紹介した後、ネットで周辺情報を調べていたら、東京新聞のサイトに4月21日付の川島さんの紹介記事がありました。
見出しは〈独特の自然観 丹念に 漁師たちの生活を調査 川島秀一さん(民俗学者)〉

サイト画面はこんな感じ。下のサイト名をクリックして是非ご覧ください。

川島君
東京新聞 TOKYO Webサイト「土曜訪問」4月21日配信

『漁撈伝承』『カツオ漁』などの著書を紹介した後にはこのように書かれています。
〈 そこで紹介されるのは、勇壮な漁師像でもなければ、資源・環境保護を訴える社会的メッセージでもない。過去から綿々と受け継がれてきた生業の細部や、時には迷信深く臆病ですらある漁師の日常を丹念に描くのが、川島民俗学の真骨頂だ 〉いいね!

この東京新聞の取材は3月末。記事はつぎのように続きます。
〈大震災で家族を失い、戻る家もなくなった。本や資料も流された。仕事ももうすぐ定年を迎える。何十年も歩いてきた三陸だが、思い悩んだ末、これを転機に気仙沼を去り、本年度から神奈川大の日本常民文化研究所への奉職を川島さんは決めた〉

日本常民文化研究所(常民研)は、渋沢敬三(渋沢栄一の孫)の私設博物館をルーツとする民俗学の歴史ある研究所。現在は、神奈川大学の付属研究所となっています。中世日本史に関する独特の歴史観で知られる網野善彦さんが大学卒業後に勤めたのもこの研究所。

たぶんこの常民研の話だったと思うのですが、気仙沼・小々汐(こごしお)の旧家である尾形家から借用していた古文書を、40年以上もたった1994年に網野善彦さんが返却しにきた話を、川島さんがたしか三陸新報に書いていました。その記事を読んだとき、おお、あの網野さんが気仙沼を訪れていたかと、ちょっとうれしく思いました。川島さんが同行している写真も掲載されていたはずです(その記事を切り取っていたはずなのですが、みあたりませんでした)。これについては、私は未読なのですが網野さんの著書『古文書返却の旅』(中公新書)に詳しく書かれているということです。

網野善彦『古文書返却の旅』(中公新書)クリックでAMAZON

魚町のあの自宅でともに暮らしていたお母様を失い、これまで収集してきた多くの文書資料や蔵書も流された川島さん。その絶望の深さは想像をこえています。気仙沼を離れる決断は、どんなにかつらかったことでしょう。しかし、秀一君も〈還暦〉のはず。なんとかこれを転機としての新たな〈川島民俗学〉への発展を期待したい。私もあの魚町で同じ風景を見ながら育ったものとして、かげながら応援しています。
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 川島秀一 漁撈伝承 津波のまちに生きて 網野義彦 日本常民文化研究所

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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